進化系レンタルビデオ・GEO SPEEDで映活がめちゃくちゃ捗る
最近、無人型のレンタルビデオ店・GEO SPEEDを利用している。何回か利用してみたが、正直めちゃくちゃ良い。好きな作品をサクッと借りて、返却もポストに投げ込むだけ。
レンタルの方法は二通りで、店舗で借り出すかインターネットで予約してポストで受け取る形である。
端末で作品を選んでサクッと借りる
駅の真前にできたため、早めに帰宅でき映画でも見るか!と突然思った時にすぐに立ち寄って借りられることが大変気に入っている。見たい映画は大体決まっているので、端末に入力してすぐに用意されて借りて帰ることができるのだ。
借りるのは大抵旧作なのだが、その料金……なんと50円。安すぎる。ちなみに当日料金となっているが、厳密に言えば翌日13時までの料金なので、夜のうちに観て朝出勤の途中に返却ボックスに投入すれば追加の料金はかからない。万が一期限を過ぎてしまっても追加は1日につき10円。バカ安である。
必要なのはポンタカードだけ
レンタルの登録も面倒な記入作業があるのかと思っていたらすでに持っているポンタカードをレンタルの会員カードとして使うことができる。支払いにポイントも使えるので、溜まりに溜まっていたポイントを大活用している。
ネットのレンタルはよりお手軽
ちなみに、ネットからのレンタル予約も行ってみたが店舗の端末よりも操作がしやすく、観たい作品をすぐに見つけることができた。
驚いたのは、注文して2分で予約していたDVDの順完了メールが届いたこと。速すぎる……。
こちらはクレジットカードでの支払いのみでポンタカードのポイントは使えないようなので注意が必要だ。
結論。もっと増えて欲しい!
唯一の難点といえば、従来のレンタルビデオ店のようにDVDの背表紙を見ながら作品を選べない点だが、最近の映画の選び方も様変わりしているのでさほど困らないだろう。わたしも大抵、Twitterを見ていて気になる作品を控えておき後からレンタルやプライムで見ることが多い。勧められた映画や作品に手を出せずに放置してしまうことが多い身なので、自分の過ごし方にしっくりくるサービスが身近にできてとても嬉しい。
映画の選び方も変わっているいま、借り方だって新しい時代に突入するべきだろう。まだ二店舗しか無いようなので、これからどんどん増えていくことを願っている。
スキーを初めてやるときの諸費用ってどれくらい?
実家を出てから結構怒涛に初チャレンジすることが多いこの頃……。
今週末、人生初スキーに行ってきます!!
初めて何かをする時は先達さんが居るとかな〜りありがたいのですが、今回は高校の時の先輩が会場探しから交通の手段から……何から何までやってくださったので感謝しかないです。
用意するものや費用など未知すぎたので、そのガイダンスから受けてなんとか辿り着けるような気になってきました!
完全に初めてスキーを始める時の初期費用っていくらくらいかかるんかな〜?と思っていたのですが、だいたい決行までトータルで30,000円くらい。手持ちの小物の数や行くスキー場、交通手段によって多寡はあると思います。
【スキーにいく為に買ったもの】
・ニット帽
・ネックウォーマー
・リフト券ケース
・インナーグローブ
・厚手の靴下
約15,000円
今回は用意しなかったけど、晴れている時の為にゴーグルがあるといいらしい。
【既に持っていたもの】
・日焼け止め
・インナー(サラファイン)
・防寒のためのインナー(ヒートテック)
・運動用のタイツ
・長袖Tシャツ
・小銭入れ
日焼け止めは、昨夏から使っているスプレータイプのもの。標高高いところに行くけど無事使えるのだろうか……。インナー関係が手持ちで割と充実していたので、出費が最小限に。ちょっと運動やってみよっかな〜と最低限の運動着を持っていたのが吉とでました。
【当日にかかる費用】
・スキーの道具とウェア
・リフト券
・スクール参加料
・交通費
約15,000円
新幹線の場合更に10,000円くらい乗ってくる。
で、トータル初期費用30,000円〜40,000円くらいかかる。
今回は初回で始めるのにも色々用意する必要がありましたが、2回目からは物も揃っているし、(一応)基礎も入っている状態なので参加しやすい状態になるかなと思います。
スキーをしたことがなかったので、人生で初めてスキー用品やウェアを見に行ったのですが、めっっっっちゃくちゃ可愛かった。
初めてだからしばらくはレンタルで、様子見てしょっちゅう行くようならウェアも買おうかなと思っていたくらいだったのに売り場に入って見ているうちに「やばい………このままではウェアが欲しくなってしまう……」と、ウェアが可愛すぎては非常に危険であるという理由で退店。
いやーいよいよ間際!!楽しみですね〜。
占いはダメダメな日のビタミン
前まではさほどでもなかったのに、近年、占いを読むのが好きになった。
全然自分のことを知らない赤の他人に、生まれた日の情報だけで運勢がどうとか運命がどうとか、全然言われたくない!と思っていたが、転じて今はその部分が好きになっている。
自分のことを知らない赤の他人がなんか知らないけど独自の法則で、こちらの吉凶を占って「あなたはこうです」と無責任に断言してくれるという状況がとても楽しい。
といっても、特定の誰かに入れ込んでいるわけではなく、色々な占いを満遍なく見て「フーンそうなんだ」と思う程度である。
誰かひとりの人間に入れ込んで、その「あなたはこうです!」に入れ込んでしまったら、それは占いではなくて信仰になってしまう。
できれば、有名でも無名でもとりあえず占っている人が名前を出しているものが好きだ。というか、占い師の有名・無名の境目はどこにあるんだろうか。「この人当たる!」と言われてる人のその根拠も分からないし、基本的に見る占いの占い師さんはただ名前を知っているだけで「知っている人」ではないことが多い。要は、占い師本人のプロデュース能力の多寡でその有名・無名が決まっているといっても過言ではないだろう。
占いは「当たる・当たらない」のベクトルではなく、統計的なものなので、ただ「ある」ものである。
占い師は「教えてください」ときた人に「ある」法則を「こうですよ」と伝えるのが仕事なので、あえて相手を感化しようとする言葉を使う人は好きではない。
基本的に、何人かの占いをいっぺんに見ることにしている。例えば、大切な商談のある日、めちゃくちゃ忙しくなるのがわかっている日、1日過ごしてみて散々でダメダメだった日の夜など。占いを使おうと思うタイミングは限られているので、熱心な「信者」ではない。
特に大事にしているのは、1日を終えてダメダメだった日の夜の占いだ。これはある意味、自身の気持ちのセーフティネットで、チェックのための行動である。
ダメダメだった日の占いは悪ければ悪いほど良い。なぜなら、その日一日がダメダメだった理由を自分ではなく、外部の「運勢」という、自分の責任のは関わりのない巨大なリソースに求めることができるようになるからだ。
「こんなに今日はダメな運勢だったんだから、そりゃーあんなにミスするよなあ。ワッハッハ」と思って、昼の事は水に流して早く寝てしまうのが吉だと、私は思っている。
そういう時に、いい運勢だと書かれていると凹むので、複数の閲覧先を準備している。何個か見れば、大抵どれかはめちゃくちゃ悪く書いてあるものなのです。
ちなみに、主に確認しているのは、VOGUE GIRLの「しいたけ占い」、ゲッターズ飯田の「五星三心占い」、水晶玉子の「オリエンタル占星術」。
ミソは全部、占い結果を出す為に調べるプロセスが違うこと。そして週間単位や暦になっていてピンポイントの日程で運勢がみられる事。ふたつのポイントを満たす事で局所的に「悪い!」と書かれている結果を掬うことができるのです。そしてここに時々、宿曜を足しています。
そんな感じです。
宮藤官九郎は最強の作業BGMである
アマプラひとり小松菜奈映画祭はいまだにやっているのですが、今は確定申告期間に入ったので、作業をしながら別の映画を流し見しています。確定申告終わったらまた再開する予定………。
さて、確定申告の映画のお供といえば、邦画に限りますね!
なぜなら画面から目を離していても、だいたい何が起こったか分かって、ストーリーラインも追えるから。
映画をなんだと思ってるんだと言われればごめんなさいですが、本当に何もない状況で無限にあるレシートに向き合う時間の虚無ったらないんです……。
まだ観てないアニメを見てもいいんですが、できればアニメは画面を注視したいので除外。そのため、バラエティもなかなか良いのですが観る優先順位が圧倒的にいま映画が高いので映画を観ることに。
今回、確定申告進行をしていて気付いたのは、宮藤官九郎の作品はとても作業向けな作品が多いということ。
とりあえず見たのはこの2本。パッケージ構成が宮藤官九郎!!って感じですね。人の顔が盛り盛りになってる日本映画っぽい感じ。ストーリーはあるようで無いようで無いし、なんとなく賑やかなのでテンション保ったまま作業が続けられて、チラッと観る画面も派手で楽しい。
とにかく作業が進めやすいな……なんだこの感覚……とよくよく考えてみたら、中高生の時に所属していたセル画を描き狂う部活で夏休みに合宿を行うときに、作業場でエンドレスで「木更津キャッツアイ」の映画が流され続けていたことを思い出しました。
もうずっとリピートでかかってんの。で、気が向くとトリックの劇場版に切り替わってそれもエンドレス。佐藤健のやつ。
完全にこの影響で、宮藤官九郎と堤幸彦の文体の画面は、注視して集中できない体質になってしまったと言っても過言では無いと思います。SPECとかも集中して見られないもんね……。
ただ、信じられないくらい集中はできるので、今回このことに気付けたのは良かったなあと思います。
そんな感じです。
ブログでめちゃくちゃ稼ぐためのバイブルはKindle Unlimitedで読み放題なのでした
前に契約していたKindle Unlimitedがキャンペーンで安くなっていたので再契約。ミソは自動更新をオフにすることで契約期間が終わったら勝手にサービス終了になるようにすることらしいです。なるほど。
ていうかリアルでもデジタルでも鬼のように本積んでるのに更に積読増やしてどうすんだって話ですが。
せっかくなので、勉強のつもりでブログの書き方の本を何冊か読んでみることに。
ブログの成功技術:ブログ記事の書き方究極のガイドブック ブログSEOの入門書:個人ブロガーが勝てる唯一の戦略
- 作者:株式会社イノバース與五澤憲一
- 発売日: 2017/03/04
- メディア: Kindle版
1ヶ月たった2記事だけ!月収130万円を稼ぐずるゆるブログ作成術: 毎日記事を書かなくても副業でしっかり稼ぐ!1PV325円を叩き出すブログアフィリエイト戦略
- 作者:Mr.S
- 発売日: 2018/05/21
- メディア: Kindle版
合わん!!!
とりあえず閲覧数を伸ばすには問題解決型で、商品を紹介するべし!!というキモのようです。その細かいやり方がかなーり丁寧に書かれていてすげえなあという気持ち。全然合わん!!これで稼いでるだけありみんなマメですごいな……。いや、本を出すくらい自信ある人なんだからそりゃそうよな…と思い返すのでした。
ようやく何故か通らなかった(URLがうまいこと認識されなかった)Googleアドセンスの申請の突破口も見えてきて、いい感じです。
稼ぎたいわけではなくてはてなの年会費が回収できればわたしはいいんです><頑張ります><………嘘です!!!出来たら多くの人にめっちゃ見てもらってブログが不労所得にならんかなと思っています!!!まずは慣れるところから。
そんなかんじです。
眠気の原因は鉄不足!一番簡単な補給法を模索の巻
ここ1ヶ月くらい、正気とは思えないほど眠かった。電車で座れて、Kindleで本でも読もうかとしていると、猛烈な眠気に襲われて次の瞬間には意識がログアウト。
夜、翌朝早く起きるために身支度を整えて、でもちょっとだけ小説でも読もうかしら〜と思って枕元に置いてある本を取ると、もうまぶたがガックンガックンなるわけです。
しめしめ、寝付きが良くなったようだな……とはじめは呑気に思っていたのですが、いやまてよこの眠さは病的では…?と思っていた矢先、Twitterで見かけた「昼食の時に鉄分取ると、昼過ぎに全然眠くないSUGEEE」というツイート(残念ながら取り紛れて見つからず)をみてもしかして私も鉄が足りないのでは?と思い意識して鉄を摂ることに。
そもそも、基本的なおうちご飯が袋サラダ+冷凍米+納豆+キムチ+あればプラスアルファでおかず、というまっちろちろなラインナップなので、思えば鉄という概念が死んでいる……?
ということで急遽、簡単に摂れる鉄を模索することに。わたしは基本的に買い物の為の調べ物はAmazon先生でする習性があるためAmazon先生に「鉄の摂れるもん教えてちょ!」としたのですが……。
こう、ズラッと……いっぱい出てきて考えるのをやめる。お馴染み鉄分ヨーグルトをとりあえず通勤路のコンビニで入手して飲んだわけです。
そしたら、夜まで一瞬も眠くならなかった!!これはいい!めっちゃいいぞ!!となり、急遽毎日飲める鉄サプリ的なものを求めようとしたのですが、いまいち見つからない。
最終的に、ビタミンと鉄分がエグいほど入っていると評判の健康ジュース・サジーちゃんに辿り着き、帰りの電車内でとりあえずええいままよ!と発注をかけました。
こんなにおっきくないハーフサイズのボトルのやつ!
ただ、個人的に直近に健康ジュースにはトラウマがあったので、サジーマズかったらやだな……もっと美味しく鉄分摂りたいな……と思いつつ帰路へ。
夕飯の買い出しで寄ったスーパーで見かけたこの子!
実家でたまに買ってたけど、近所の小売で180円くらいで3本!!!1本約60円!!
通販で見てたものが基本一本100円超えだったので悩んでたのですが、あっさり「これでいいじゃん!!」となったのでした。
今のところ毎朝これを飲んでいて、純粋な寝不足としての眠気以外には苛まれなくなりました!ヤッフー!
調べてみると、やっぱり鉄欠乏は頭がボーッとしてしまうようですね。
さて、後に残されたのは勢いで注文した「サジージュース」………。頼まれたもんは届く。そう、Amazonならね!
ということで、恐る恐る飲み始めてみた感想はまた後日メモしたいと思います。
確定申告のお供
今年もヤツがやってきた………。
休日やちょこっと空いた時間、朝早く起きた日の5分間など、ここのところ暇さえあればレシートをノートに貼りまくっている。
なぜ、こんなに買い物をしたのか昨年の自分を問いただしたいくらいにたくさんのレシートが、レシートケースに入っていて気が遠くなる。
基本的に日々のレシート入れにはスーツを買った時にもらったでかい紙袋を。その月毎の整理にはポケットファイルを使っている。
これを頭から1月、2月……と振っていってレシートを入れる。余りのページにはAmazonのレシートをまとめて出力したものとか、クレジットカード会社の明細とか、会社のお給料明細書なんかを種類ごとにゴソッといれてある。
この工夫だけでかなーり確定申告作業が楽になるのだ。
何も考えずに種類ごとにまとめた給与明細や支払い明細があら不思議。翌年2月になるとそのまま申告帳簿に添付するだけで資料になっちゃうのです!!これはちょっとした豆知識。
さて、レシートの話。
一昨年から手帳型のスマホケースを使っている為、日常で出たレシートかなんかはポイッとスマホのポケットに入れておいてあとからまとめて処理するという悪知恵を仕入れたのだけど、これが結構鬼門。
レシートをスマホケースに入れたまま持ち歩き過ぎると、はみ出た部分が劣化してまっちろになってしまうのだ。これで、本来なら使えるはずだが、金額がキレーに消えてしまって使えなくなってしまったレシートが結構あった。きちんとしてものぐさがらずにこまめに出さないとね!
今年は反省して、昨年のレシート貼りの息抜きに今年のレシート貼りも行なっている。昨年もそんなことを思ったのか、一部レシートは入力されてはいたものの、詰めが甘く全然ノートに貼られていない!なんだこれ!!昨年2月の自分の頭をハリセンでしばきまくりたい気持ちである。
レシート貼りという作業は、脳みそのリソースをほとんど使わないので、手さえ動かせれば大変暇な作業である。そのため、映画鑑賞が大変に捗る。
見る映画は面白すぎるといけない。見ちゃうから。
会話で大体ストーリーが分かって、派手さがなく、怖かったり爆発がない穏やかに気持ちで見られるチョイスが好ましい。
ということで、なんとなく理由はないけどあえて見るほどではないかなと思って見てなかった邦画を見るのがいちばん有意義な時間の過ごし方になるのだった。
昨日、作業しながらみた2本。日日是好日はめちゃくちゃよかった。レシート貼りながら滂沱。なくもんかは見ながら「あ!これ見たことある気がする!」となって、結局見たことあるやつだった。映画って感じのするちゃんとした映画よのう。
今は、なかなか見るタイミングのなかった舞妓Haaaan!!!を途中まで見たところ。
確定申告作業中は鑑賞が完全に受け身になるので、Amazonにオススメされるがままに映画を観るのだった。オススメにジョン・ウィックが入ってくるんだけど、これはちゃんと観たいので保留中。
そんなかんじです。ジョン・ウイックって犬死んじゃうってマジ?やだなー
遠くに行きたい
大学生のとき、文学を専門にしていた私はかなり真剣に自分の漂泊の想いに向き合っていたと思う。
フラッと自分のことを誰も知らない土地に訪れて、まとまった期間滞在する。できれば、寒い季節の温泉街がいい。何をするでもなくぶらぶらと日中は歩き回り、飯は食うでもなく食わないでもなく。たまに、縄暖簾で一杯引っ掛けてすごすごと帰っていく。
そんな生活に憧れて、大学2年生の春休みにほぼ家出同然にリゾートバイトを計画したことがあった。
申し込んでいた団体が割り合いときちんとした組織だったため、面接が終わった後に未成年は保護者の許可を取らねばいけないと言われ、私も真面目だったので正直に親に話し結果差し止められたという経験がある。
果たされなかった漂泊の想いは蟠っていて、演劇などの遠征でひとり旅する時は、出来るだけ荷物を少なくしてこざっぱりした宿に泊まりたくなる。
いまだに両親には、リゾートバイトの件に関してからかわれることがあるが、こちとら本気の流浪精神を抱えていたので、こいつらには私の気持ちは分かるまいと思いながら暮らしている。
リゾートバイトの一件について、思い出す時にいつも考えることがある。それは、果たして私が同じ歳の男だったらあの旅を取りやめることになったのだろうか、という疑問である。過保護な家庭だから結局、駄目だったかもしれない。だけど、女のひとり旅よりかはいくらかハードルが下がったのではないかと考えてしまうのだ。
女のひとり旅、と書いて思い出した。観光地に行くリゾートバイトをあえて選んだのは、自身が2時間サスペンスモノのドラマが好きで、素性が分からないが温泉宿に流れてきて住み込みで働いている影のある女に憧れていた為だった。なんと軽薄な理由だろうか。愛すべき動機である。
こんな大学時代の家出願望のことを不意に思い出したのは、私の歳下の従兄弟について思いを馳せる部分があったためである。
私の従兄弟は、建前こそ学生になっているがその実ヒキコモリというものらしい。その事実を私は全く恥ずかしいとも思わないし、むしろ羨ましいと思う。黙々とした性格で、勤勉で、自己顕示欲も高い反面、自主的に何かを積み重ねることが苦手な彼は、運動神経も悪くないし、何かを始めるとそこそこ上手くやっていけて、と色々な才能の片鱗にも恵まれている。考え方や性格に共感する部分があり、私は彼のことが大変好きなので、彼にはどうにか自分の人生を全うしてほしいと考えている。
20代で男性で、働く必要にも追われていない彼のような身分だったら、と考えた時に私はどうしても羨ましさを感じてしまう。ある日突然漂泊の想いに駆られて、どこか遠くへ行こうとすれば、彼はどこにでも行くことができるのだ。ひとり旅をすることで、自殺を疑われることもない。大した荷物を持っていなくても問題も生まれない。そのことがとても私は羨ましい。
さて、そんなこんなをつらつらと書いてきたのだけど、現在は大して抑圧されることもなく好き勝手に暮らしている。結婚し、実家を出たことで監視の目がなくなり、飲み会でテッペンを越えるようなことになっても誰にもとやかく言われなくなった。酒の飲みすぎてヘベレケになり、時間感覚がなくなり朝帰りしたことも、寝過ごして終電で僻地に行ってしまい、漫喫で夜明かしするという経験もした。伝えさえすれば好きなタイミングで好きなように旅行にも行ける。枷が無くなったぶん、好きなように行動もできるので、あんなに強かった漂泊の想いもかなり薄まってきた。
ただ、時々は誰も知らない土地に、家族には何も告げずにフラッと行ってみたくはなるのだけども。
記憶は一期一会
最近、一発で覚えられなかったことのことは諦めることにした。
アイデアも然りで、あ!と思いついて書き留めるところまでいかなかったことは諦めることにした。
余程重要な情報なら、今後なんらかの形で改めて目の前に立ち現れるだろうし、アイデアも重大だ…!と思っているならまた頭の中に復活してくるだろうと思う為だ。
だから、今日も朝起きてから3つも4つも「これはやらなくては」ということがポコポコと浮かんではいたが、結局、明日会う人への手土産の「くるみっこ」を左の手の甲にデカデカと書いたくらいのもので、残りは雲散霧消してしまった。
仕事柄人の話をよく聞くが、相手の話は驚くほどよく覚えている部分とおぼろげな部分とそんな話をしたことすら忘れている部分で構成されている。
営業として仕事を始めたばかりの時に、指導してくれた先輩から「お客様と話したことはメモしておくのよ…!」と呆れるほど細々としたメモの作り方を教えてもらったが、今になって断言したい。そんなものはなんの役にも立たない。まず、そんなものは自身も見返さないし、相手も話したことを忘れている。
話をする人間と話をされる人間、二種類の人間が対話には登場するが、会話の内容を覚えているのは圧倒的に話をされる人間であり話をする方はほとんど自分の話した内容のことは覚えていない。なぜなら、話をする人間はすでに自分の中にインプットされた情報を話すという形でアウトプットしているだけだからだ。すでに腹の中にあるものをトレースしたという情報は頭の中に残りにくい。一方で、初めて聞く話をインプットする側は圧倒的に会話の中で強い。相手に興味さえ持っていれば、大方の会話の内容は頭に残るためだ。
次回に会った際に、会話の相手がすでに話したエピソードを話し始めた際には的確な相槌を打って、より盛り上がる会話を演出することだって可能になる。
ただ、どうにもこうにも固有名詞だけは一度聞いただけでは頭に入らない。固有名詞は唯一、人と話していてメモをする価値のある情報かもしれない。相手の最近ハマっている芸能人の名前なんて、頭のリソースに染み込んで行かないのが常だ。相手がせっかくオススメしてくれている美味しい食べ物は、純粋に興味本位でメモをする。その他もろもろも役立ちそうならちょろっと手帳に書き留めておく。これはそのアポイントをとって書き込んだ予定の余白ぐらいで充分だが。
それでも、相手の言っていた固有名詞を忘れてしまったら、次回にお会いした時に様子を探る。相手がその話をしたことを忘れていたらもう一度聞けばいいし、覚えていたら「こないだ言ってたあれですよね(ママ)」と発言すると、気に入っているものならまたつらつらと話し始めてくれるのです。
まあ、そんなかんじです。
ナビダイヤルでお繋ぎします
生活の中で時折、「間」について考えることがある。本当に本当の偶然ではあるんだけど、なんだか間が悪い瞬間というのは存在する。
以前に窓口でのアルバイトをしていた。来客の少ない施設だったため大抵は事務作業が中心の仕事で、奥の事務室を拠点に作業をこなしていたのだが、事務室に道具や書類を置きに席を外している時に限って来客がある。さらには来客対応中に電話が鳴りまくり、上司が用事を伝えに………。10分間で5時間分くらい人に接することになる時間が発生することが度々あった。
そんなことを思い出したのは、今日久々に落語の公演のチケットを当日券で取っている最中だった。
チケットぴあの当日券専用ダイヤルに電話をかけてチケットを取るだけの簡単な推しごとなのだが……。スタートでもたもたしてしまったので、話し中のツー、ツーの嵐を30分ほど経験。寝起きだったのでトイレにも行きたいし、でもその間に繋がっても困るし……というか、こういう場合、トイレに入った途端に電話が繋がることって結構多いのよね……と悩みながら、しかしままよ!と洗面所に移動したら、案の定途端に電話が繋がる珍事。
「ナビダイヤルにお繋ぎします」の声がとても嬉しい反面、なんて間だ……と苦笑してしまったのでした。間がいいんだか、悪いんだか。
でも、こういう形で「間」を掴んで、味方に付けられると、生活も楽しくなりますよね。
そんな感じです。