ももんじ通信

ライフログ的なにか

営業の耐寒性能

営業職でほとんどオフィスにいない生活を送るようになって1年が経ちましたが。

いちばん大きく変わったなと思うのは、耐寒性能。

他にも毎日2万歩弱歩くようになったとか、立ちっぱなしの状況もまあまあ平気だったりとか、荷物で肩がもげそうでもまあまあ頑張れたりとかはあるんだけど、いちばん発達したのはやはり、自分の耐寒性能なのでした。

昨日なんかは、小春日和で日差しも差し込んで気持ちの良いお天気でしたね。暖かそうだったので小脇にコートを抱えて出勤したら結局着ず仕舞いでオフィスに到着。外回りもスーツのジャケット(買う時にケチったので実は夏物)だけで充分という。

一年前なら考えられない変化です。1年間の季節の中でいちばん苦手だった寒さを、なんやかんやで克服しようとしています。

仕事におけるこういう意外な副産物があるというのは嬉しいものですね。

 

ハイビスカス (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)

ハイビスカス (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)

  • 作者:小川 恭弘
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2014/06/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

みかんが腐らない方法

アルバイトをやってた頃の友人の実家がみかん農家なのだ。減農薬でこだわって作っているだとかで、とても美味しい。

毎冬何キロか購入して冬の水分補給・繊維補給を銘打って食べているのだが、毎回陥ってしまう事態がある。

みかん箱にドーンと入っているせいか、底が見えるタイミングになってくると、ある一角が確実に腐ってしまっているのだ。ガーン。

今朝も出がけに2、3玉口に放り込んで、箱の奥の方をチラッと見たら白色に変色しているものがあり、軽く動かしてみたらブヨヨッとみかんの硬さでは無くなって、周囲にもその腐敗を広げていたのだった……!ヒエエ。

毎年みかんを何個か腐らせてしまうのだが、これの対処法って果たしてあるのだろうか?人生で初めて調べてみることにした。

どうやらみかんは、水分も多く柔らかいので腐りやすい果物であるようだ。たしかに、柔らかいものなのに、平気で大きな箱にドーンと入れてしまうので腐りを助長しているように思う。

みかんは重みで痛みが進まないように分散して置いておくのが良いようだ。

わたしはものぐさなので、みかんを食べ進めて数が少なくなってきたら箱に満遍なく置いて重ならないようにしてみたいと思う。

出がけに腐敗みかんを見つけてしまったので、おののいてそのまま置いてきてしまった。帰るのがかなーり憂鬱である。

そんなドヨーンも、美味しい蜜柑を食べて乗り切ります。

 

ダイドー ぷるシャリ温州みかんゼリー 490ml ×24本

ダイドー ぷるシャリ温州みかんゼリー 490ml ×24本

  • 発売日: 2019/04/15
  • メディア: 食品&飲料
 

 

 

濫読、乱読、爛熟。

昨年の1月から転職(これはもう耳タコ)したので、自分の時間を取るのが難しく(これもウソ。観劇や演芸に行きすぎただけ)、昨年は映画も本もあまり満足に楽しむことが出来なかったので、今年はやったる!!と結構映画を観たり本を読んだりをしている。

電車の中で読むぞ〜!と思ってまマリみてを全部買ってみたり、なかなか手をつけられなかったスレイヤーズのおまとめ電子書籍を買ってみたり。1年で積読もドバドバ増えて(なんと電子の世界でも積んでしまうのだ。本キチの本分発揮である。Amazonのほしい物リストじゃダメなんですか??)

もともと濫読するタチなので、いろんな本をちょっとずつつまみ食いする形で読んでいるこの頃。電車は満員電車だし、まさかデスクで読書にふけるわけにもいかず、物理的な本はあれもこれもとしちゃうと持ち運ぶのが重い重いなので最終的には寝る前に布団の中でコッソリ読むのが性分に合ってるみたい。

感性が完全にキッズなので、ページをめくってると「これ以上意識を保たん」ラインに突入するので、そのまま寝落ちちゃうのがちょうど良い。ブルーライトもカットされているわけですし。

現在読んでいる本はこんな感じ。なぜか読むのをやめて押し入れにバイバイしてしまった本も記録しておける。そう、ブクログならね……。

 

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

  • 作者:京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/09/05
  • メディア: 文庫
 

京極夏彦読んでて思い出すのが、小学生の時に通っていた塾で多量に処分されていた中に、このシリーズが全部破棄されていたこと。なぜそれを覚えているかというと、

 

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

  • 作者:京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/09/14
  • メディア: 文庫
 

 

この表紙絵がおっぱいめっちゃ出てるから。同級生の子たちと騒ぎに騒いだ。小学生は下ネタにとても敏感。あの時このシリーズを拾ってたらまた違う厨二ライフを送っていたかもしれない。

 

「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版

「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版

  • 作者:シェリー・ケーガン
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2018/10/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

読みかけ2冊目。縮約版を読んでいるが、完全版の方がイイナァ…全部読みたいナァと思うこの頃。

 

現代に生きるファシズム (小学館新書)

現代に生きるファシズム (小学館新書)

 

 

読みかけ3冊目。半年くらい前に「日本はいまファシズム化しているのでは?」と思い、取っ掛かりで読もうとし始めた本。結構長い間ほっぽっているな。

 

文芸オタクの私が教える バズる文章教室

文芸オタクの私が教える バズる文章教室

  • 作者:三宅香帆
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
  • 発売日: 2019/06/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

読みかけ4冊目。これは本当に今日読み始めた。多分すぐ読み終われそうなボリューム。

 

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

読みかけ5冊目。アクロイド死んだところで終わっている……!どうなるのか気になる気持ちと、カタカナの名前が覚えられない苦悩と。

そんなこんなです。



社内隠居生活のススメ

大学生くらいの頃、確か「将来なにになりたい?」と聞かれた時に迷わず「隠居!」と答えていた。

年収100万で暮らしていく本を読んでる最中に、急に「あ、そういえば自分は隠居したかったんだな」と思い出した。日々の忙しさにかまけて、自分の将来の夢を忘れてしまっていたのだ。

だから、私は不労所得が大好きだし、資産を流動化させることにこんなに興味があるのか…….なんて気付いたりもした。

就職するにあたっていちばんのこだわりは正社員であることだった。なぜなら、社会保険が付いてくるので、現在の浪費生活を続けていても年金や退職金のカタチで勝手に社会と会社が貯金をしてくれるからだ。

それから、自分の時間を自由に使える生活ができること。お金は稼ごうと思えばいくらでも際限なく稼ぐことができるし、残高だって目に見える形で管理することができる。だけど自分に残された時間は可視化することは出来ないし、上限も決まっている。

いわば、会社に勤めてます!という隠れ蓑を使って、隠居をしたいがための現在の生活構成だったのだなと自覚するに至ったのでした。

 

年収100万円の豊かな節約生活術

年収100万円の豊かな節約生活術

  • 作者:山崎 寿人
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/09/20
  • メディア: Kindle版
 

 

プータローマインドの人はなぜか中国哲学の老子に傾倒しがちなので、終章で老子が出てきてしめしめと思う。物を多く持たなきゃなくすものも少ない、というのは本当にもっともな考え方よなあと。番外編みたいな形で、この本を実践する本みたいなのも出ているようなので、せっかくだから読んでみようかな。こちらは有料だけども。

 

やってみました!「年収100万円の豊かな節約生活術」 (文春e-book)

やってみました!「年収100万円の豊かな節約生活術」 (文春e-book)

  • 作者:春原 弥生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/02/23
  • メディア: Kindle版
 

 

 

暴力!暴力!暴力!【映画「ディストラクションベイビーズ」感想】

今週全然映画見れてないな〜〜〜これでストック最後なのですが。

 

ディストラクション・ベイビーズ

ディストラクション・ベイビーズ

  • 発売日: 2016/12/07
  • メディア: Prime Video
 

 

一言で言えば、柳楽優弥が人を殴りまくる映画。もはや台詞もなく出会うヤカラっぽいやつを片っ端から殴っていく。格闘技をやってるわけではなくて、泥仕合いみたいな喧嘩でただスタミナだけは異常にあるので、ヤカラにも勝ちまくる……。

めちゃくちゃ人を殴りまくるのでレートはかかっているけど、血糊以外の特殊メイクがほとんど出て来ず人体破壊描写とかもほとんどなかったので柳楽優弥がニヤニヤしながら人を殴りまくるのが怖いこと以外には特にウワ…ってなる描写はなかった。

ただただ喧嘩の腕だけでチンピラにカウンターをかました姿にすげーってなっちゃった菅田将暉がまさに虎の威を借る狐になって通り魔暴行事件を起こし、キャバクラの送迎車をジャックして、キャバ嬢ごと連れ去り人も殺すという……。不意打ちで女の子を殴るシーンがまたクズでクズで……。動機が自分の力の誇示なので、なにかやればやるほど焦燥感が襲ってきて、イラついて当たり散らす感じがリアルだった。

小松菜奈ちゃんがやってる拉致られるキャバ嬢も、普段は同僚に意地悪したり万引きしたりとどうしようもない感じなのに、いざヤカラに拉致られたという勲章を得た途端に女神様みたいに崇められてしまう感じ………。

映画自体は暴力が題材だけど、ほかのいろんなものにも落とし込めそうな誇示とか権力とか力とか……画面から目を離せない作品でした。

「生活」はどうだい?【映画「ヒーローマニア-生活-」の感想】

これは完全に小松菜奈を追ってなかったら視聴しなかっただろうな……と思うレベルでまるで知らなかった映画。結構キャストも豪華なのに。

 

ヒーローマニア -生活-

ヒーローマニア -生活-

  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: Prime Video
 

 

この映画の功績はおでこ丸出しのダッサイ小松菜奈が楽しめるところと、そのビジュアル。ストーリーはあるんだけど、演出のアクが強すぎるのと「てにをは」が狂っているので、分かったような分からないような……。

和製アクションなんだけど、武器が結構地味なのでうん……という感じ。

面白くないわけじゃないんだけど、謎めいて仕上がりになっていました。

で、あまりにこの作品の文脈が謎なので原作を読んでみた訳なのですが。

 

生活【完全版】(1) (モーニングコミックス)

生活【完全版】(1) (モーニングコミックス)

  • 作者:福満しげゆき
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/11/05
  • メディア: Kindle版
 

 

1冊完結だったのですが、濃すぎて読むのに結構時間かかった。福満しげゆき作品って初めて読んだのですが面白いですね(今更)。他の作品も読んでみたくなりました。

本当に視線の低い話で、最低限の収入を得て最低限の生活を送っている人がいて、その人たちの周りには同じような人たちが集まっているので本人たちは、自分の生活が当たり前のものだと思っている(まあ、当たり前か)。そんななか、半ば刺激を求めて正義と称して暴力を使ってみたら、思いがけずに注目され賞賛されて、クセになりやめられなくなってしまう。

そのうち仲間も増えて大きな組織になるんだけど、ふと外から見てみたら以前に自分で成敗してやる!と思ってた奴らと変わらないような集まりにまで発展していて、それも嫌になってしまう。

組織化した自警団でお金をもらい潤ったノッポの主人公が毎日刺身を食べてしまうところとか、妙なリアリティがあってウワーーと思ってしまった。

どんなことがあっても、死んでしまうまで生活は送っていかなきゃいけないわけで、それをどう楽しくするかとか何と戦っていくかとかは自分で決めていくしかないんだなあ……という感慨がありました。

そこで映画を振り返ってみると、映像やアクション・「これやっときゃ面白いだろ」感に振りすぎていて、同じテーマを最終的に扱ってはいるものの、ちょっと違うかな〜と感じてしまったのでした。

動き始める世界と僕と【「映像研には手を出すな!」3話をみました】

映像研3話みました。

 

映像研には手を出すな!(2) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(2) (ビッグコミックス)

  • 作者:大童澄瞳
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: Kindle版
 

 

壁や屋根が穴だらけの部室の改修をする3人。壁の補修を率先してやりたがるみどりを「掃除の時間に綺麗なホウキを使いたくて用具入れに走る小学生と一緒!」とさやかがバッサリ。たしかに、新しくてやってみたいことには飛び付いてなんぼよね〜。

今のところの勢力図がみどり&さやか+ツバメな状態。作品作りの話になると途端にみどりとツバメが投合してしまうのだけど、まだまだ3人ではなく2+1人な映像研。

予算審議の場で出来るだけおおくの予算をもぎ取る為に、短いアニメを制作することになる。設定画を見るためにみどり宅に向かう3人。電車の椅子取りでキャッキャウフフするみどり&ツバメ。可愛い。精神年齢レベルが釣り合ってるのでこの2人は今のところ、仲良しさんよね〜でも喧嘩したら泥仕合いになりそうなのもこういう関係性……。

みどりの描いた設定画のなかをロケーションハントしていく3人。「ここがシンプルで良さそう!」と実際に設定に入っていくメカ愛溢れるみどりと人物が描きたいツバメ。両方のモチベーションを保つために折衷案を出すさやか。さすが現実主義のプロデューサー。線画で動かしながらアイデアが深まってくる映像がまあ〜〜楽しい!

妄想タイムと現実の切り替わる部分に3話でだんだんと慣れてきました。どういう場面を通してこんな映像になっているのか分かるとさらに楽しい……。

窓ガラスをライトボックス代わりに、作品が立ち上がってくるのが、何かを作って完成に向かっていくその楽しさを的確に表現していて、手を動かしたくなる、そんな第3話でした。

次回あたりは1作目が完成するのかしら?楽しみだ〜

3時間虚無の時間を過ごせる映画(映画「沈黙-サイレンス-」感想)

友人にも勧められていて、小松菜奈も出てるのでAmazonプライムで映画「沈黙-サイレンス-」を視聴しました。

 

沈黙 -サイレンス-(字幕版)

沈黙 -サイレンス-(字幕版)

  • 発売日: 2017/07/12
  • メディア: Prime Video
 

 

めっちゃくちゃ暗い!という評判を聴いていたので、日曜の夕方から観る作品ではなかったな……。3時間くらいあるし……。

沈黙、とは神の沈黙のことで、生きる上での受難について神が啓示をするわけでもなく沈黙を貫くことを示しています。日本においてキリスト教が弾圧されまくった江戸時代初期・17世紀が舞台になった本作。

自身の師である宣教師・フェレイラの噂を聞いた2人の宣教師はフェレイラの消息を掴むために日本へ向かう。そこで目の当たりにする日本での信仰のかたちと、その弾圧が描かれるのが本作。

拷問や弾圧のシーンが本当に陰惨でめっちゃくちゃ気持ちが暗くなった……。キリスト教を信じる人民たちは、死後やすらかに「パライソ」に行けると信じ、諾々と拷問を受け入れる。司祭が訪れたことで自身の罪に許しを乞う告悔も盛んに行われ……。

これらの信仰の様子を見ていて思い出したのが、高校の日本史で学習した浄土宗の「南無阿弥陀仏」を唱えれば極楽浄土に行けるという他力本願の考え方でした。

そもそも、渡来した仏教の考え方を「本地垂迹説」と土着の神道にスターシステムさせちゃう信仰の土壌がある日本で、キリスト教的な絶対神の考え方はそのまま飲み込むのがめちゃくちゃ難しい思想であり、人民が結局信じているのは毎日昇る太陽に象徴される「大日」である状況。それであるのに、異郷の啓蒙すべき土地である、と心のどこかで日本国を蔑み貶めている宣教師たちはその言葉や文化を知ろうともしないためその信仰が歪められ、形を変えた邪教であることにも気付かず、その熱心さに心を打たれる……。

全編のその気持ちの食い違いがあまりに虚しくて、悲しかった。虚無。ただただ虚無。3時間の虚無。

「日本という沼地には、キリスト教という樹木は育たない」という井上奉行の台詞が全てであり、民衆よりもキリスト教を研究した幕府側の人間が邪教に成り下がった信仰に対して、その根絶のために弾圧を行なっている。そのシンボルがキリスト教的なもろもろであり………。

それこそ、底のない沼地に放り込まれたような不安定な気持ちになりました。

全編に渡って登場するキチジローはそんな民衆の中でいちばんキリスト教的な信仰を体現していると思いました。自分への害を避ける為に目に見える踏み絵などの棄教行為が厭わず行うのに、誰よりも救いと赦しを求めて繰り返し告悔を行い。最後には隠し持っていたお守りの中のキリスト像のために捕らえられてしまう。

目に見える形ではなく心での信仰を重視している日本人は作中で唯一キチジローのみなのですが、それに対し宣教師ロドリゴは出会ったばかりの小汚く情緒の安定しないキチジローに対し、「このような者にまで神は愛を注がねばならないのか……」と独白しており、めっちゃ辛辣〜〜〜〜!ってなりました。そうだよ!!むしろ信仰ってこういう奴のためにあるんじゃないの!!?となりました。

最後に本作の小松菜奈。敬虔な信仰を保つ村落の少女として登場。顔は泥だらけで髪もボッサボサで、これまで見たことのあるキラキラな小松菜奈ちゃんとは一線を画していた……。

とにかく3時間、とことん悲しい虚無の時間が過ごせるという点で優れた作品です。

原作のある映画はこれくらいキャストにこだわってると、ファンもニッコリです。

今日も今日とてひとり小松菜奈映画祭です。

『バクマン。』が連載されていたのはジャンプを毎週心待ちにして読んでいた時期でした。だから、どうしても応援したい作品がある場合にはアンケートを送ってたなあ……など自分の体験ともモロに重なってくる主題が『バクマン。』なのですが。

 

バクマン。 カラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

バクマン。 カラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 連載時期は2008年から2012年のあいだ。ちょうど10年くらい前の作品なんですね。今となってはさらに、ネット上での漫画連載や個人的にSNSに投稿された作品が人気になって書籍化などが当たり前になってきているので、最後のアンケート・雑誌至上主義の漫画制作現場を描いた作品だったんだなあ。

実は一身上の都合で2010年にジャンプを読むことをやめてしまったので、バクマン。は半分くらい読めておらず、未だ結末も知らないのでした。アマゾンの購入画面を見てみると、モノクロ版とカラー版があって、電子書籍限定でこのカラー版が購入できるみたいです。さすが天下のジャンプ……分かっているな……。電子書籍での安さとかどうでもいいから、雑誌掲載時のカラーページが見たいんだよ、我々は……。

良い機会だから再読してもいいかもしれないな。私は新妻エイジが可愛くて可愛くて大好きでした。

全然関係ないけど、最近『デスノート』の完全版があることを知った。

DEATH NOTE 完全収録版 (愛蔵版コミックス)

DEATH NOTE 完全収録版 (愛蔵版コミックス)

  • 作者:小畑 健
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/10/02
  • メディア: コミック
 

一冊に全部まとまってるとか、絶対オタクがほしいやつじゃん!!!!ってなってました。電子書籍じゃなくてちゃんと紙でほしいやつ。すげー。デスノートはいまミュージカルもやってるし、時間が経っても相変わらずイケイケなコンテンツなんだなあ~と思った次第。 

バクマン。

バクマン。

  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: Prime Video
 

 さて、ということで映画『バクマン。』を視聴。確か一回みたよな~と思っていたら、やはり2018年9月10日に見たとフィルマークスに記録あり。視聴履歴残しておくと便利だなあ。

確か、連載終了の直後にアニメ化と映画化が発表されたんだっけか?

内容としては漫画のかなり序盤をいろいろといじくった感じ。亜城木夢叶がデビューして連載を勝ち取り、アンケート至上主義の少年ジャンプで一位を取るまでの物語が2時間に綺麗にまとまっている。

これは大根仁が原作のある作品でたまにやるけど結構好きな部分なんだけど、映画でのストーリー進行に必要のない要素ははじめからなかったことにしてしまうということがあって、高木の彼女の香耶ちゃんや女性作家の蒼樹先生などの要素ははじめからなかったみたいに描かれていなかったのは一周回って好感がもてた(でも、やっぱりこの二人にどんなキャストさんが付けたのかはみてみたかったかも)。

この映画で特筆すべきなのはやはり、キャストの豪華さとキャスティングのうまさ。チラッと出てくる編集部の面々まできちんとキャスティングされているのがとても良い。合ってない役がないどころか、みんなはまり役なので言及する必要がない。

当たり前のように真城役の佐藤健と高木役の神木隆之介は高校生役として、確かに高校生らしく振る舞っているけれども、公開当時、佐藤健は26歳だし、神木隆之介は22歳だし……俳優さんってすげえな(って最近ずっと言ってる気がする)。神木隆之介が茶髪のキャラをやってることってまれですよね。

面白かったのは、佐藤健はホクロの位置が個性的な俳優さんなんだけど、幼少期を演じた子役の子にきちんと佐藤健と同じ場所にホクロメイクされていたこと。細かいけど、それがあるだけでグッと似てるように感じたので不思議でした。

今回の鑑賞の趣旨としては、いろんな作品に出てくる小松菜奈を楽しむ!というのがあったのですが、今作だときちんと美少女正統派ヒロインとして登場。ストレートのロングヘアに制服姿。笑うと下唇が四角く強ばってしまうはにかんだ笑顔がとってもキュートでした。声優のたまご役ということなので、作中に登場する百合アニメにちょい役で出演し、エンディング後に他の声優ちゃんたちと顔出しで登場。しかし、メインキャラ声優に寄られて見切れる……という駆け出し声優あるあるなテレビの映り方をする貴重な小松菜奈も見られて面白かったです。

漫画連載をバトルとして表現する手法として、プロジェクションマッピングが作画シーンに使われていたのもこの映画の特徴(というのは公開当時にワイドショーでやっていた情報)。紙の上の漫画が仕上がっていく過程がきちんと見てて楽しいようになっているんですよね。アンケートの順位を争うシーンもCGとペン型の剣でそのままバトルっていうのも、安易だけどわかりやすくてけっこう好きです。

映画の中には当然のようにたっっっっくさん漫画が出てくるのですが、その断片的に見える内容や設定資料などの細かさにも舌を巻きました。たぶん映画化されている範囲の内容はリアルタイムで読んでいたのですが、しっかりイメージに合った作画で練り込まれていてとても嬉しかった。

反面、クライマックスで倒れた真城を助ける形で連載中の作家陣がアシスタント的役割として入る……というのは、あまりにもリアリティに欠けているな(って初見でも思った)(でもジャンプだからいいのか)(まあでも「面白ければいいのだ」なのかな?)。

エンドロールがとっても凝っていて、特にラストの撮影班のクレジットが歴代ジャンプ漫画をオマージュした背表紙なのがジャンプファンとしてはとってもとっても嬉しい。何回か巻き戻して見ちゃった。

無限みかん生活に突入しました

アルバイト時代の友人の実家でみかんを作っているので最近は毎冬注文していたのですが、今年は家にいるメンバーが少ないので注文しあぐねて気付けば1月も中盤。

ああ〜でも最近長らく果物食べてないなあ〜〜食べたいな〜〜とみかん消費欲が爆発し、注文。昨日到着しました。

これから5キロのみかんをほぼひとりで消費しまくる生活に入る……!という状況なのですが。

日曜の午前便で届いた箱を開けるとギッチリとふかふかなみかんが。注文してその週にポンと送ってくれたので、本当に採れたてのみかんなんだと思うんだけど、新鮮なみかんって本当にふくふくと柔らかくて可愛くて剥きやすい〜〜。布団から直行で荷物を受け取って、みかん一個を片手に布団に帰還。ゴロゴロしながらひとつ食べてみたけど……みかんめちゃくちゃ美味い!!!冬の味って感じする!!!

欲望のままに、誰にも止められることもなくみかんを食べまくる生活……すごいもんです。いっぺんに2〜3個は食べてしまうので、昨日は気がつけば10個弱のみかんを食べていた……。

そりゃ若旦那も夏場にみかん食べたくなって頭おかしくなるわいな……。

私の中で生のフルーツって最強の栄養食なんだけど、包丁で皮を剥かないと食べられない果物って完全に贅沢品だと思うんですよ。だから季節季節である程度食べる果物に当たりをつけて生きてるのですが。

春はいちごかさくらんぼ。夏秋はカットフルーツのスイカかパイナップル、そして冬がみかん。夏から秋にかけては完全に他力本願で賄ってる状態なわけです。この中でいちばん果物食べてる!!!って感じがするのは圧倒的にみかん。多分自分で皮を剥いて食べてるから達成感が違うんだと思うのですが。

調べると栄養的にも上々らしく良いですね……。ビタミンC、クエン酸、ペクチン、水分補給にも。冬に人間に食べられるために生まれてきたとしか思えない形状をしているのも、完全に生態系に逆行していて素晴らしい。なぜみかんには種が入っていないんだろうか。種族を増やすやる気は果たしてあるのだろうか。なんでも温州みかんは「単為結果性」が強く受粉しなくても実が育つ傾向が強い品種で、しかも花が「雄性不稔性」があるため、花の雄蕊が発達しにくく花粉が生成されないとか。生き物として完全に増えるためではなく食べられる為に存在しているようなものである……。

とはいえ、そのおかげで美味しいみかんにありつけているわけで、ありがとうみかん!美味しいよみかん!!