社内隠居生活のススメ
大学生くらいの頃、確か「将来なにになりたい?」と聞かれた時に迷わず「隠居!」と答えていた。
年収100万で暮らしていく本を読んでる最中に、急に「あ、そういえば自分は隠居したかったんだな」と思い出した。日々の忙しさにかまけて、自分の将来の夢を忘れてしまっていたのだ。
だから、私は不労所得が大好きだし、資産を流動化させることにこんなに興味があるのか…….なんて気付いたりもした。
就職するにあたっていちばんのこだわりは正社員であることだった。なぜなら、社会保険が付いてくるので、現在の浪費生活を続けていても年金や退職金のカタチで勝手に社会と会社が貯金をしてくれるからだ。
それから、自分の時間を自由に使える生活ができること。お金は稼ごうと思えばいくらでも際限なく稼ぐことができるし、残高だって目に見える形で管理することができる。だけど自分に残された時間は可視化することは出来ないし、上限も決まっている。
いわば、会社に勤めてます!という隠れ蓑を使って、隠居をしたいがための現在の生活構成だったのだなと自覚するに至ったのでした。
プータローマインドの人はなぜか中国哲学の老子に傾倒しがちなので、終章で老子が出てきてしめしめと思う。物を多く持たなきゃなくすものも少ない、というのは本当にもっともな考え方よなあと。番外編みたいな形で、この本を実践する本みたいなのも出ているようなので、せっかくだから読んでみようかな。こちらは有料だけども。