ももんじ通信

ライフログ的なにか

100年間耐久チャレンジ……天国か地獄か(『LIFE SHIFT100年時代の人生戦略』感想)

ちょうど観ていたドラマ「まだ結婚できない男」のひとつのキーワードとなっていた「人生100年時代」という言葉。

わたしはアラサーなのでなんとなーく生きててもあと70年くらいは頑張んなきゃなんないわけなのですが………

平均寿命はグングン伸びて、現在生きている女性の半分は90歳まで生き延びるらしいです。100歳ともなれば更にその半分。1/4の確率でわたしは100歳まで生きてしまうのだそうで。

「100歳」といえば金さん銀さんを思い出してしまうのですが、いまの100歳はあんなもんじゃなくて元気ですよね。

逆に、往年のスターやら明治大正の写真を見ると、同年代のはずの人々が妙に大人びて見える。わたしの勝手な持論ですが、人生がかつてより引き延ばされることで、人生自体の密度もグッと薄まっているのかもしれないなあ〜。

眠ると死んでしまう「オンディーヌの呪い」のように、長く生きた分その長くなった人生の食い扶持を稼ぐために働き続けなければいけないのは、日本に限ったことではなく全世界共通なのだとか。まさに人生は100年生存耐久チャレンジで、そのなかでの生存戦略は不可欠なわけですね。

これまでの人生のロールモデルといえば、子供時代には教育を受け社会で働く為の土台を作り(子どもという役割が出来たのもごくごく近代だとか。定時やら定年という概念の無かった時代の労働は、ある意味で働き詰めな超超ブラックかも)、青年期から老年期に差し掛かる頃までは労働に精を出し家庭を設け子供を育て、老年期には働きながら作った財産と年金でもって暮らしていく……という3ステージの人生を思い描いてしまいますが、それはもはや時代遅れ!

確かに知り合いのほとんどは定年後の再雇用でもってバリバリ働いているわけですし、同年代は「老後2000万円問題」(みんな気付いていたあんなに当たり前のことを形にしたので、わたしはとっても偉かったと思っていますよ)を踏まえて、もう年金では普通に生きていけないんだと文句は言いつつ腹の中で覚悟は出来ている。諦めるという形でなんでも飲み込んできた世代のサガ。

じゃあ、どういうロールモデルを想定して生きていけばいいの??という部分を考えたときに、これまでになかったステージをたくさん設けなければいけなくなるのが今後の人生のようです。

年代ではなくその経験で人物がはかられ、価値を見出される……いわゆるバトルロワイヤル状態を全年代無差別級にやっていく……。なんだかワクワクする感じですね。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

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