ももんじ通信

ライフログ的なにか

ゆるやかな繋がりと分断(映画『テルアビブ・オン・ファイア』感想)

爆笑!お腹痛くて苦しい!!全部吹っ飛ぶ〜!!って感じではないタイプの、まったりしたコメディ。

テルアビブってなにかと思ったら、都市の名前なんですね。何にも知らないわよわたし………。

「テルアビブ・オン・ファイヤ」という人気メロドラマの制作現場の意見のぶつかり合いやら人間関係やら。ドラマ業界なだけあって全員が全員我が強い。そこに自己顕示欲の塊のような軍隊の司令官アッシも混ざってきててんやわんや……。たまに多くの大人の手を経てきているはずなのにクソみたいな作品が出来上がることがあるのはこういう「船頭多くして船山に登る」状態なんだなあと漠然と思った次第。大人しそうな主人公もちゃっかり脚本を私物化していてやるな〜という気持ち。

いろんな国のキッチュな映像フェチのわたしとしては垂涎モノのコッテコテ画面なメロドラマが見られてたまりませんでした。

パレスチナ問題について知識があれば、もっと楽しめたのかな……と勉強不足を後悔。

概要を知るためにWikipedia先生を参照すると……パレスチナ問題 - Wikipedia

長くて分からん……分かりやすいところは無いのか。猿でも分かる解説プリーズ!

ちょっとずつお勉強したいと思います。

物語のアクセントになっている「フムス」という料理がまた美味しそう……。どんな味がするのだろうと興味津々でした。

映画の公式サイトでタイアップしているイスラエル料理のお店が一覧になっていたので行ってみようかな。

しかし、ここで描かれる二国間の対立というのがなんとなく緩やかで不思議な感じ。行き来するのには検問があり、IDの提示が必要。だけど生活のためにはその行き来をしなくてはいけない。反ユダヤなドラマだ!といいつつ、同じドラマを両国の女性たちは「ロマンスが大事!」と同じように夢中になって見ている……分断されているのにつながっていて、つながっているに分断されている。不思議な二国間の空気を感じられたのが面白かったです。

(2019/12/16追記)

早速フムスを食べてきた。フムスだけでなくイスラエル料理全体が奇跡的なくらいに、味覚に合っていてスッゲー感動しちゃいました。野菜たっぷりで味覚に優しい……辛いソースもどことなく優しい……ハーブも幸せ。

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