ももんじ通信

ライフログ的なにか

映像で説明する難しさ(映画『散歩する侵略者』感想)

 

散歩する侵略者

散歩する侵略者

 

カジャラ#1に出演していた安井順平さんをきっかけに、劇団イキウメの舞台を観に行くようになったのだけど、通い始めてから何作目かで観たのが「散歩する侵略者」でした。この映画の公開に合わせてやっていた再演だったのですが、抽象的な舞台がいろんな場所に変わる驚きやエキサイティングな演出の連続にめちゃくちゃめろめろになっていました。

それで、映画にも行こう………と思っているうちにすっかり終わっていてそのままになってたのですが、このタイミングでAmazonプライム・ビデオで無料になっているのを見つけてようやく観ました。

感想としては良かった!!!それぞれの役は私がみた舞台版のキャストとは全く似ていないのですが、舞台よりも細部が見られる映画としてすごくリアルになっていて、「舞台をそのまま映画にしただけじゃん」とならないところがとても良かったです。

キャストが本当にツボで、特に仮面ライダー鎧武以来すごく好きな高杉真宙の役柄が「理想の高杉真宙!」という感じで本当に好きだった………。鎧武の余波を未だに拗らせているが故の………。

ターミネーター化してしまう長谷川博己もすごく楽しかった。感情の無いタイプの長谷川博己がものすごく好きだな……。

映画版は舞台のクライマックス以降の部分もある程度描いていて、それが舞台版を見ている身としてはとても蛇足に感じました。でも、言葉ではなくて映像で説明していく映画では、鳴海の身に何が起こったかを説明するには不可欠な部分だったのだと思いました。