ももんじ通信

ライフログ的なにか

ランボーは消耗品じゃない

前回に引き続いて、今度は続編『ランボー怒りの脱出』の感想をば。

前回の記事はこちら。

 

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第一作目で街で大暴れしたために服役中のランボーのもとに、サミュエル・トラウトマン大佐が訪れる。ベトナムに未だ囚われたままになっている可能性のある米人捕虜の存在を確認する任務を持ってやってきたのだ。

自身の中でまだ決着の付いていないベトナム戦争を終わらせ、今度こそ形のある勝利を得るためにランボーベトナムに旅立つ。

アクシデントのためにほとんどの装備を失うも、現地の情報員であるエキゾチックな美女、コー・バオの協力を得て捕虜収容所に潜入したランボーは一名の米人捕虜を伴いあらかじめ打ち合わせていた脱出地点に向かう。

生存する捕虜を確認したことに湧き上がる基地であったが、司令官マードックは渋い顔で作戦中止を宣告。脱出用のヘリは、同乗するトラウトマン大佐の指示も虚しくランボーを置き去りにして去っていくのだった………。

あまりのランボーの可哀想さに全俺が泣いた………。

ランボーは命令以上の仕事をやってのけただけなのに………。

相変わらず現場にいて的確なアドバイスを投げているのに全てシカトされてしまうサミュエル・トラウトマン大佐………。なんのために君はベトナムに来たのか………。しかも、自分の指示が蔑ろにされると「私しかランボーのことは分からないから仕方ないな……やれやれ」みたいな顔をするのをやめろ……。ランボーを呼びに行く便利屋さんなのか???(と思ったら、第三作目ではようやく大佐がなにか役に立つようです。たのしみ)

置き去りにされたランボーの死闘はバタバタ人を殺しまくってるけど、痛快。サバイバルナイフと隠しナイフ、その場にある敵の装備の活用があざやか!特にお気に入りは、囚われの身となっていたランボーが肉弾戦で逃げ出すシーン。直前まで自分が拷問を受けていた電流マシーンに自分よりも体格の良い男を投げつける体捌きが本当に見事。

重火器も広い野山や集落を燃やし尽くし爆発し尽くす出血大サービス。個人的には一作目で屈強なアメ車がボコボコにされまくった挙句爆破されるシーンも好きでしたが、今回はまた別の楽しみがありました。

スタローンの肉体美といえば、装備の準備をするシーンも最高。ナイフを研ぐランボーをはじめ、かっちょいいカットインで出陣の準備を整えるシーンは大好きな『ロッキー4』のトレーニングシーンを彷彿と……。ふと気になって調べたら両作品とも85年公開とのこと。こういう演出が流行した時期だったのかしら?

そうやって頑張って準備した装備ですが、凡ミスで結局全部失うんですけどね。

あそこまで綿密に計画立てておいて準備もしたのにね、ヘリから飛び降りる時に紐が引っかかってランボーが降りられなくなっちゃってね。全部切って捨てちゃうんですよね。もう、馬鹿かと。アホかと。

紐外そうとしてる奴はなぜか自分の素手に妙な自信持ってるし、引っかかってる細い紐はまあ〜〜よく分かんないけど丈夫で全然切れないし……。

さて、現地で落ち合う情報員のガール、コー・バオとのロマンスはさすが80年代のハリウッド映画!という感じ。ランボーが暴れていればとりあえず成り立つ話にもこういう要素が入ってくるのか!というのはひとつ衝撃でした。でもちゃんと、その立場が話に活きてくるから良いですね。戦闘状態の続くベトナムからアメリカへ移り住むことを夢見る少女とのひと時はこれまでのランボーにはない時間だったのかも。「俺は消耗品(エクスペンダブル)だ……」とひとりごちるランボーに「そんなことないわ!あなたは消耗品なんかじゃない!」と優しい声をかけるバオ。

囚われのランボーを救うために我が身を顧みずに敵地に潜入するバオ。

脱出の最中愛を確かめ合うふたり、そしてその直後に無残に銃殺されてしまうバオ……。あまりに間髪がなさ過ぎて唖然とする私………………。

怒りに震えながら敵を滅殺し、バオを滅殺したランボーはバオがお守りとして持っていたネックレスを首からかける……が、ランボーの首が太過ぎてあまりにパッツンパッツン……。

ストーリーやアクションの素晴らしさの他にも様々な衝撃を残してくれたランボーシリーズ。引き続き、怒りのアフガン・最後の戦場・ラストブラッド…とシリーズが続いていくようで。

そういえば、スタローン主演で『エクスペンダブルズ』という映画もあったよナァなどとも。色々観るべき作品いっぱいありますね。