浅草に行ってきたはなし
ゴールデンウィークの間暇だったので浅草に行ってきました。
お休み真っ只中だから混んでいるかと思いきや、そうでもなかった。
外国の、特に欧米の方が多い印象。
とりあえず浅草に行くと浅草寺に行く図。
伝法院庭園特別拝観と大絵馬寺宝展(5/7まで)が開催中だったので、立ち寄ることに。
閉まっちゃった後だけど……外観
五重塔相輪旧宝珠。東日本大震災では154キロあるこの宝珠が落下したものの、賑わう通りではなく誰もいなかった伝法院庭園に落ちて怪我人が出なかったとのこと。
広々とした庭園。
たぬきがたくさん。
庭園の中央は島になっていて、いろいろ有難いものがあるそう。
大絵馬寺宝展は、さまざまな意匠で製作され奉納された大絵馬が飾られていた。観音様に由来する民話や当時の職人の技術を見せつけるようなものなどかなり多岐に渡っていた。中でも「浅茅ヶ原の鬼婆」(観世音霊験一ツ家の旧ことに)を題材に取った絵馬は歌川国芳の作画だとか。
浅茅ヶ原には鬼婆とその娘が住んでおり、宿を求めて訪れる旅人を殺して生計を立てていた。殺された旅人が999人に及んだことを嘆いた観世音菩薩は麗しい稚児に身をやつすと鬼婆の家に1000人目の旅人として泊まりに行く。娘は稚児に魅了され夜中に忍んで稚児の元を訪れるが、そうとは知らない鬼婆は自らの娘を手にかけてしまう。嘆き悲しんだ鬼婆は自らも池に身を投げて死んでしまう………。
私が知ってた鬼婆伝説は、単なる旅人を鬼婆が殺していくものだったが、展示では少し内容が異なっていて旅人を殺す鬼婆は実は仏界の偉い方の化身で、殺す旅人は悪人ばかりで娘と鬼婆も死後は仏界でまたもとの姿を取り戻す……という内容だった。バリエーションも多い話なのだと思う。
展示室の中は撮影禁止だったので、代わりの資料が以下のリンクです。
衝撃的だったのは、かなり古い木製の資料が出入り口の日も当たって外気に触れる場所に置かれていたこと。大丈夫か!!?と正直心配でした。限定公開だからいいのかな…?
本当に軽い気持ちで拝観した伝法院庭園でしたが、なんとこの時期にしか公開されていない貴重な庭園だったようです。国指定の名勝で、明治時代までは一般客は足を踏み入れることさえできない場所だったとか。
次回の公開は来年の3月ごろのよう。大変運がよかった……。
伝法院はいつ入れる?一般公開期間や見所を知り庭園を楽しもう! | 浅草観光のオトモ
さて、浅草にきたら浅草公会堂脇のオレンジ通りの「オレンテくん」を拝んで帰るルーティンになっています。
夜中には仄暗い明かりの中、ミラーボールのチラチラとした明かりの中で佇む彼の哀愁ったら……。見ずには帰れない隠れた名スポットです。今回は昼間に撮ったので、健全み溢れるオレンテくん。