ナゾの白麻婆豆腐
この間、新宿の老辺餃子館に行った際に、メニューにナゾの食べ物を見つけた。
http://www.rouben.co.jp/top01.html
その名も白麻婆豆腐。
こちらはホームページの画像なのだが、見た目はお世辞にも食欲をそそる感じではない。なんか白いし………。
ただ、説明文は「豆腐と長芋すりおろしの山椒煮」となんだか美味しそうな感じ。
そもそも麻婆豆腐とはあの、殺人的に赤い食べ物のことだろうと思うのだが、語源を調べると意外なことがわかった。
これまで私は麻婆豆腐の「麻」は痺れる辛さを示す意味だと思っていたのですが、実際は「麻婆」で「吹出物のある奥さん」という意味で、正式には「陳麻婆豆腐」といい、
という由来ということだ。つまり麻婆とは、陳さんの奥さんのことであり、世に溢れる麻婆春雨、麻婆茄子などなど、すべて陳さんの奥さんを冠しているということだろう。ということは、この麻婆は「ステラおばさんのクッキー」の「ステラおばさん」のようなものなのだ。ちょっと悪口っぽいのはご愛嬌で良いのだろうか?
つまり、結局「麻婆」と名前が付いていたとしても、もともとあり合わせなのでどんな料理もアリなのだという結論に私は至った。
しかし、この白麻婆豆腐、一般的な食べ物なのか?そもそも他に白麻婆豆腐などというものを他に出してる店はあるのか?
調べてみると、天下の味の素がクックドゥで「白麻婆豆腐」のもとを売っていることが分かった。
Cook Do® あらびき肉入り白麻婆豆腐用|商品情報|味の素株式会社
そもそも、ググって一番に出てくるのはクックパッドのレシピである……
そんなにメジャーなおうちでお気軽に作ってしまえるような食べ物なのか!!?と正直わたしは衝撃をうけた。というか、どこまで行ってもレシピしか出てこない!!
2ページ目に入ってようやく、白麻婆豆腐を食べてみた感想が出てきたのでホッとした。
白くてもしっかり辛い白麻婆豆腐と白担々麺 - デイリーポータルZ
安定のデイリーポータルZである。
どうやら白麻婆豆腐というのは横浜中華街「心龍(シンロン)」で生み出された料理らしい。
記事では山椒の効いたあっさり麻婆豆腐として紹介されている……けれども、老辺餃子館で見た白麻婆豆腐に出てきた山芋がどこにも登場しない。
もしかしたら、白麻婆豆腐は色々な系統があって、一概に心龍だけが元祖とは言い切れないのではないだろうか。調べれば色々な種類、ひいては本土での調理方法があって遡れるのではないだろうか。
ということで、しばらく中華料理に行くたびに気にかけていたいと思う。レシピも試して実際に味見してみなきゃだなあ〜〜