うざいとは分かっているけども・・・
2ヶ月に一度、美容院にいく。
美容院は私がひとにマッサージをしてもらう唯一の場なのだが、どうしてもやってしまう悪い癖がある。
本を読み、パソコンをさわり、好きさえあればスマホを見ている私は自分でも相当な肩凝り持ちである。それは重々承知している。知っていて、それで満足できればそれが一番なのだが、それが人にマッサージされるタイミングで歪んだ欲望として鎌首をもたげる。
「フフ・・・凝ってるでしょう・・・」
しばらく方を揉まれたあとにおもむろに上の台詞を吐くのが私の悪癖だ。
当然あいては「ハア・・・」とあいまいな返事をすることしかできず、一方的に私の凝り自慢がなされてその場が終わる。
悪い癖だ悪い癖だと思いつつやめられないのがこれなのだ。