ももんじ通信

ライフログ的なにか

パンツを捨てる一大決心

なかなか捨てるタイミングが微妙なものの代表に下着がある。

ほつれたりよれたりしてきても、マァまだいけるっしょと目も当てられない状態で着け続けているものは少なくない。

おパンティはまだ目に見えてボロくなるので潮時が分かる。タンクトップも面積が広いので、汚くなってくると干されている中だったり箪笥の中で小汚い姿が目立つので捨てる分別もつく。一番問題なのはブラジャーだ。

私がいま所持しているブラジャーの大半はもう10年近く使っているものだ。全部が全部同じようにボロくなっているので、一見ボロくは見えない。というか、ブラジャーは普通に使っている場合、そんなにボロくならないのだ。

まず、布面積がとても小さいので、ボロさが目立たない。それから、ブラジャーは着けても着けなくても良い下着なので、傷みにくい下着である。きつくならないようにゆるめのものを選んでいるので、ゴムが伸びることもないし、首元が覆われているわけではないため汗をよっぽどかかないと「ヤバい」状態にはならない。しかも、洗濯において、大変デリケートに扱われる。

ブラジャーは淑女の胸元を覆うものなので、結構な長さがあり、腕を通すループが付いているため普通に洗濯をしてしまうと大変に周囲の洗濯物に迷惑をかける。だからかなりの確率でネットに入れられるし、ワイヤーなどのデリケートな素材が使われていることも多いためワイシャツなどと併せて洗濯されることが非常に多い。

つまり、洗濯においてブラジャーは非常に傷みにくい下着であると断言できるだろう。

私は上記の10年もののブラジャーを、かれこれ20本弱持っている。つまり、一本のブラジャーが使われるのは1ヶ月に約1回ということになる。それは傷まないのも道理だ。と思うと同時に、そんなに必要か?という気持ちが起こった。

昨年の末から、持ち物を減らそうと考えて、いわゆるミニマリストの方が書いた本をいくらか読んでみている。結論から言うと、私はミニマリストには絶対になれない。大好きな物に囲まれて生きるのが大好きなのに、極限までそれらを削ぐことなんて不可能に近いのだ。

しかし、私にとって20本あまりの古びたブラジャーは「大好きなもの」の域には入らないことも、またひとつの事実だ。

ミニマリストの人は、1組しか下着を持たないらしい。1組持っている下着を風呂に入る度に後生大事に洗って、使い、ボロくなったらすぐに捨てて、新しいものを買い、またそれを大事に大事にはくらしい。

そこまでのことを出来る自信は自分にはないが、たとえば7組の下着を持ち、一週間に一度きちんと洗濯を行って、常に買ってから1年未満の下着で過ごすことは可能だろう。いや、一週間に一度と言わず、4組で週に2度の洗濯でも十分に間に合うだろう。

だいたい、現在気に入って着けている下着に関して言うならブラジャーを除けば大体好みは決まっていていつ買ったかも分からないダッセエパンツは本当にはくものが無くなってしまった緊急時にしか着ていない。

それなら、今の自分の好みにあった下着を定期的に購入しボロい物を減らしていってしまえばいいのではないだろうか。

そう思い立って、先週末に新しい下着を購入した。無印で2枚で990円のパンツである。2枚購入して今持っているボロい下着を3枚捨てる。そうすることでだんだん持っている下着が減っていく計算だ。

最終的な目標は、日常的に使用する着る物をすべてひとつの衣装ケースに収めることだ。

計画は、まだまだ始まったばかりである。